1.
ひどい夢を見ました。おそろしい場所をさまよいました。 幸いにもなんとかそこから出られました。夢から覚めたとき、最初に思ったことは「夢の中でそこからの出口を見つけられてよかった!」 ということでした。それから、その夢について一日中考えていました。
それは昨年の最後から2番目の日、12月30日のできごとでした。
私は夢を忘れるために、街の中心部へ散歩しに行きました。
聖イサク大聖堂にある高さ43メートルの展望台(コロネード)に登ろうと思いました。
コロネードと呼ばれている展望台 |
2. 途中で、正月のフェアに行くことにました。 売っている商品には興味がありませんでしたが、 フェアの行われた場所が面白かったです。 そこは現代美術ギャラリーだったので、そこかしこに絵がありました。
そこで正月の主人公を見ました。彼のロシアでの名前はジェド・マロース(randfather frost)。
3.
聖イサク大聖堂に近づいています。今日は、その隣りの建物について少し話そうと思います。 それもある建築家の記念碑です。それは、聖イサク大聖堂と同じく、建築家オーギュスト・モンフェランによって建てられました。 通称“ライオンとの家“と呼ばれています。昔、ロシアの軍務省がここにありました。それから学校。時代は変化してゆきます。 現在は高級ホテルになっています。
2013年の秋には、そこにイタリア料理のレストランが開店しました。 デザインしたのは小市泰弘です。彼をご存知でしょうか。 世界で一番有名なデザイナーの一人だと聞きました。 サンクト・ペテルブルグでは日本人によって造られた唯一のレストランです。
そのレストランの名称はPercorso (ペルコルソ)といいます。イタリア語のPercorsoはルート、通ってきた道と訳されます。
それでは、 聖イサク大聖堂から私が今年通ってきたペルコルソ を見渡しに行きます。
4.
コロネードに登りました。 ここから一目で街を見ていると、私の通ってきたすべてのルートの中心にいるように感じがします。
この感じを楽しみたいと思いますが、ちょっと寒いです。ここは街よりはるかに寒いです。 そして、 強い風が吹いています。
展望台の閉鎖までの一時間ぐらいをここで過ごそうと思いましたが、寒さのためできないだろうと思いました。
実は、私の目的はライトアップの夜景を見るということでした。 でも今、ペテルブルグでは18時ぐらいに暗くなります。今はまだ16時40分だけです。
冬の時期に展望台の入り口は17時にはもう閉鎖されるので、前もってここに着いていなければなりませんでした。 入り口の閉鎖の後、展望台は18時まで働き続きます。
なので日が暮れる前にコロネードで一時間ぐらいを過ごして 待つしかありません。
5.
2014年には私の楽しみにしているイベントがあります。エルミタージュの館長はエルミタージュの屋根(冬の宮殿の建物)にも見学会が行われると言いました。
冬の宮殿の反対にある参謀本部の建物にももうすぐ展望台がはじめて公開されます。また、ペトロパヴロフスク大聖堂の展望台が、2013年の夏に公開されました。 次の夏にも、公開されることを希望しています。 それらのもっとも有名な街の建物から街を見ることができるのは、私にはまだ信じられません。
高いところから街を見渡すのが好きです。 そんな時には、街は、花のようにその花びらを開いていると感じられます。
6.
一時間ぐらい経ちました。寒くて、完全に凍えました。 風邪を引くに間違いないと思いました。
突然、そこに残っているのは私一人だと気づきました。 少し前までは、人がかなり多くいたけど、皆いなくなりました。 まさか、そんな場所で一人とは・・
一瞬で寒さを忘れました。こんなことは一生に一度起こる事かと、 願い事をするべきだと興奮して思っていました。
私は何かをつぶやき始めた時、いきなり人がいるのに気付きました。彼はちょっと気が変みたいでした。
その前にもここで彼を見ました。彼はコロネードを回りながら、声を出して想像上の相手と話していました。
本当にここにいるのは私達二人だけかと彼に聞きました。はい、他の人たちは皆もう行ってしまったと彼は答えて、想像上の相手と話して、自分の周回を続けていました。
私は、ここに自分一人ではないことに少しがっかりしました。私のほかはミニュームとして2人・・
逆運ですね。この寒い場所では気が変の人々だけ(私と誰かとずっと話しているガイ)残りました。
私はもう降りたかったです。寒さでひどく寒気がしました。
美感は失いました。
しかし、何枚の写真を撮りました。
血の救世主教会 |
海軍本部 |
Smolny大聖堂 |
The Prince Vladimir Church |
サンクトペテルブルク大学の建物の一つ |
こんな風に2013年が終わっています。 私と、自分の幻想に住んでいる見ず知らずの人。 もしかして、私のalter egoだろうか。
もしかしたら、私も彼と同じ架空の世界に住んでいるのかもしれません。
その場合、2014年には、幻想の悪循環から抜け出せるルートへ進みたいです。
自分の道を見つけたいと思っています。その道は、一番好きなPercorsoになるかもしれません。
でも、今この瞬間、私の望む道は家路です。 すごく寒いですから。
では、熱いお茶をたっぷり飲みに家に帰ります。
聖イサク大聖堂の展望台から夏に撮った写真は http://tanushinpiter.blogspot.ru/2013/07/blog-post_28.html
聖イサク大聖堂の歴史 http://tanushinpiter.blogspot.ru/2013/04/blog-post_9485.html
雪化粧したペテルブルグの夜景、本当に美しいですね!
ReplyDelete夏に見た景色とは全く違っていて、冬のペテルブルグも訪れたくなりました。
ちなみに私が行った8月の聖イサク大聖堂は修復の足場が組まれていて、あまりよく見えなかったんです。
残念っ!
Shigeo
こんにちは! コメントありがとう!
Delete実は、今年の冬は暖かいです。雪がほとんどありません。
ここの1月にしては異常です。
もし、雪が降れば、雪化粧屋根を撮るために、私はまた大聖堂に登るかもしれません)