第5部 。
ペトロフ・ウォッキン
この建物は1904年に建てられました。 ここには、皇后(ニコライ2世の妻)によって創立された整形外科研究所がありました。建物の一部は教会として使われていました。 現在でも、建物の外観には聖母マリアの画像が見られます。
Александровский парк,5 |
革命後、教会は閉鎖され、ドームが削除されました。 |
しかし、教会のドームは撤去されました。ロシアでは、1917年の革命の後で、ほとんどの教会が閉鎖されました。
それは、宗教性を根絶するためでした。
でも、私はその建物を通り過ぎる時、どうして当時、この聖母マリアの画像は破壊されなかったのかと驚きます。 イコンが破壊され、どこでも教会が爆破された時代に、どうしてこのイコン画像に対しては寛容だったのか。 私の推測は、 このマジョリカを作った画家が、ソ連政府にとても尊敬されていたからではないかということです。
このマジョリカを作った画家の名前は、クズマ・ペトローフ・ヴォートキンです。現在、彼の作品は、オークションで何十万ドルもします。
しかし、このマジョリカを作ったとき、彼はまだ有名ではなくて、これは彼の最初の作品だったのです。 彼は、イコン画を深く学びました。 すべての彼の絵には、イコンの影響が見られます。
彼は、自分の絵に昔のイコン画家によって作られた手法を使って、この世の人間を描写していました。
でも、彼は普通の人間の生活を宇宙の高さまであげてみました。
彼は日常生活のシーンを描いても、時間や場所、時代の限度を超えようとしています。人間は巨大な惑星の一部であるという意味を伝えようとしているのです。 彼は、世界秩序の永遠の法律の顕現を個々の人の中に表しています。
彼の絵を見てみましょう。
彼は、いわゆる 球面透視図法を使っています :
球面透視図法は、惑星としての地球という感じを伝えています。
Мать 1913г. |
Полдень.Лето (1917)
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Смерть комиссара (1928г.) ロシア美術館 (サンクト・ペテルブルク) |
Утренний натюрморт 1918г. |
事物が落ちるているかのような感じです。
画家は、静物を描いても、 球面透視図法を使っています。絵の構図は傾斜軸によって作られています。
Купание красного коня 1912г.トレチャコフ美術館(モスクワ) |
これは、ペトローフ・ヴォートキンのもっとも有名な絵です。この絵で、彼は世界中で有名になりました。その筋は村の生活には普通のシーンですが、この絵には、宇宙論的な意味が現れます。
ここは、特定の場所ではなくて、宇宙です。 青緑色は、地上の世界と天上の世界の統一を表現しています。
男の子の体は個別の特性を持っていません。
彼らは一般化されたイメージで、人間のしなやかな美しさを表しています。 彼らの悠長の輪舞は日々の流れを象徴しています。でも、この赤い馬を見ていると、もうすぐ何かが起こるという感じが表れています。
様々な人は、この絵にたいして曖昧な態度を取りました。 解釈も、様々でした。
しかし、皆はこの絵に、将来の変化の予兆を見ることができました。
古代ロシアのイコン。 昔のロシアの聖像画家も 馬を赤色で描いたこと がありました |
この絵が描かれた2年後に、第一次世界大戦が始まりました。 1917年に革命が起こったのには、この戦争の影響もあります。 それからロシアの運命は、大きく変わりました。
多くの人は、革命の後、人生が良い方向に変わっていくと信じていました。 しかし、まもなく多くの人が、革命にがっかりすることになりました。 革命の後、スターリンの抑圧というものが始まったのです。 逮捕、 審尋、流刑、射殺はのです。犠牲者は何十万人にもなりました。 多くの人は、これが変化の時代ではなく、血の時代だと分かりました。
Фантазия. Красный всадник. 1926г. |
1926年にペトローフ・ヴォートキンはまた赤馬を描きました。しかし、この絵の乗り手はいとまごいをするように、去っていきます。
サンクトペテルブルグ、とても美しい街ですねえ
ReplyDelete私の子供の頃からのあこがれの街です
記事楽しく読ませてもらってます
親切な言葉ありがとう! ペテルブルクに来てください:)
ReplyDeleteこんにちは。アレクサンドラ皇后が創設の整形外科研究所があったのですね!!1904年といえば、アレクセイ皇太子が生まれる一年前ですね。この建物も是非とも訪れたいです。
ReplyDelete絵や画家について私も娘も余りよく知らないのですが、いろいろ紹介されている作品など、学ばせてもらっています!otmaa
Deleteこんにちは!
コメントをいつもありがとう!
ところで、フョードロフスキー ゴロドクについて私の記事を覚えているかもしれません。
追加をしました。ご覧ください。
http://tanushinpiter.blogspot.ru/2014/10/2-feodorovsky-gorodok.html
その記事を書いたら知りませんでしたが、フョードロフスキー大聖堂の中には下の教会という場所もあります。大聖堂の主なホールに入ったら、右には階段があります。その階段を降りてください。小さな教会を見ます。その教会でニコライと彼の家族だけ祈っていました。今年の春にまたそこに行ったらそれについて知りました。