3 Nov 2014

フェオードロフスキ大聖堂 (ロマノフ教会)



最近私はプーシキンにあるフョードロフスキ大聖堂について書きました。   サンクト・ペテルブルグにも同じ名の大聖堂があります。

  フェオードロフスカヤ*という聖母マリアのイコンは、ロマノフ朝の守護とされていたので、ロマノフ王朝に関係があるこの教会は、そのイコンにちなんで名づけられました。



*聖母のロシアのイコンのなかにフェオードロフスカヤと呼ばれているイコンがあります。


この大聖堂は、サンクト・ペテルブルグの旧市街の中心にありますが、市民にも知られていません。 理由の一つは、約80年間 (1932年 から 2013年まで) 教会として使われていなかったことです。
  

行き方: 大聖堂はミロゴロドスカヤ通りにあります。モスクワ駅からミロゴロドスカヤ通りまでおよそ700メートルです。プローシャチ・ヴォスターニヤ(モスクワ駅)からゴンチャルナヤ通り終わりまで行きポルタヴァスカヤ通りを右に曲がると、大聖堂が見えます。
 
 1.

 

1613年にミハイル・フョードロヴィチ・ロマノフがロマノフ王朝初代の皇帝として即位しました。    1913年にロマノフ王朝の創立300周年を祝いました。 その年にロマノフ王朝を記念してこの大聖堂が建てられました。 そのため、この教会は「ロマノフ教会」とも呼ばれました。


皇帝ニコライ2世も大聖堂の開会式に出席しました。


この大聖堂は古い時代のロシアで建てられた教会に似ています。
 大聖堂の外観は、古い時代のロシアの建築様式に倣っており、17世紀にロシアで、ロマノフ王朝の治世が始まった頃を思い起こさせてくれます。

2. マジョリカ


 大聖堂の外には、大きな陶板壁画 (マジョリカ) があります。

 陶板壁画の上は、聖母のフェオードロフスカヤコンが描かれています。
壁画の下描かれている白い建物は、このイコンのオリジナルが保管されているコストロマの大聖堂です。   大聖堂の建物の右側には、ロマノフ王朝初代皇帝ミハイル・フョードロヴィチが見えます。


3. ソ連時代

この教会は1932年まで教会として使われていました。 そして、他の多くの教会と同じように閉鎖されました。
ソ連時代多くの教会は、映画館工場、体育館、倉庫など、他の目的で使われていました。

フェオードロフスキ大聖堂は、1932年に牛乳工場に改造されました。ドームは去されました。 5-ドーム型大聖堂は産業の構造になりました。



教会の備品やイコン、イコノスタスなどは、すべてが略奪されました。

 80年間大聖堂の建物牛乳工場として使われていました。  2005年にこの建物は正教会に返還されました。 建物はひどく損ていました。 https://www.flickr.com/photos/feosobor1/sets/72157634159896086/

 4.


2013年に復元された教会公開されました。2013年は大聖堂の建設から100周年です。

先日そこに行きました。

大聖堂の中に二つの教会があります。この二つの教会は異なる様式で造られています。



1階
1階にある教会は下の教会といいます。





 




  下の教会の内装は13世紀の教会を再現しています。この教会は13世紀のロシアの支配者アレクサンドル·ネフスキー記念しています。



 床描かれてい迷路は、シャルトル大聖堂(フランス)にある有名な迷路を模倣したものです。 この迷路は魂の救いの長い道のりを象徴しています。











 2階




二階にある教会( ロマノフ教会)は、17世紀の教会の様式で飾ています


大聖堂の主なアイコン - フェオードロフスカヤ聖母(コストロマの修道院のオリジナルの複製)


そこに木材に刻まれた印象的なイコノスタスがあります:



そこのシャンデリア(写真の左上隅)は、モノマフの王冠(シャプカ・モノマハ)と呼ばれる王冠の形で作られました。モノマフの王冠は、王室の権力の象徴でありました。 ピョートル1世の時代まで、戴冠式の間、皇帝がこの王冠をかぶるのが習わしでした。 モノマフの王冠は現在モスクワのクレムリンの博物館に保管されています。




 5.

二階へ上がる階段の壁には、時計が掛かっています。



これは牛乳工場だった時の時計で、大聖堂の悲しい運命を忘れないために、 ここに残されています。

大聖堂が牛乳工場になは、その中に壁画で飾れたとても綺麗な壁がありました。

 


でも、大聖堂の内部を牛乳工場に改造した時に、壁面にタイルをりました。  そのタイルによって、壁画してしまいました。

復元中 (2009年)


大聖堂は復されましたが、その壁画を復元することはできませんでした


 6.
サンクト・ペテルブルグでは、古い時代のロシアに触れられる場所が少ないので、この大聖堂を訪れるのも面白いと思います。






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*この記事で私の写真のほかに大聖堂のサイトの写真も使いました。http://feosobor.ru


大聖堂の住所はミロゴロドスカヤ通り、1

2 comments:

  1. こんにちは。 このロマノフ王朝ゆかりの大聖堂も、是非とも訪れたいです!皇帝の王冠を模したシャンデリアもステキです。 この大聖堂の事を知ることが出来て嬉しいです。紹介してくださって有難うございます!

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    1. こんにちは。コメントをいつもありがとうございます! 機会があったら、是非この教会も見にきてください。

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