ロシアのクリスマスの習慣 part 1

1. 正教のクリスマス

クリスマスを祝うのは１９１７年からソ連政府によって禁止されました。20年後、ソ連の国は完全に無神論の国になりました。 でも、90年代に宗教復興が起きるようになりました。
1991年、大統領の命令で、クリスマスはまた祝日になりました。
ロシアではクリスマスは１月７日です。ロシアではヨーロッパのようなクリスマスの大規模な祝賀がありません。  ヨーロッパの人が祝うクリスマスの様な、贈り物の交換、お祝いの料理、陽気な酒盛りはむしろ、正月の最初の夜に行われます。 ほとんどの人は、いつもの休みの日と同様に静かにクリスマスを過ごします。
クリスマスの夜の間すべての教会で礼拝が行われます。 サンクト・ペテルブルグでの主なカザン聖堂で行われるクリスマスの礼拝は、テレビで放送されます。

 礼拝の写真はテレビで撮ったので、写真の質は良くありません。

クリスマスの礼拝の中人がいっぱい

父ウラジミール(サンクト・ペテルブルグの大司教:ここで主な聖職者）。

2..  Svyatki


クリスマスからsvyatkiという特別な期間が始まります。 これはイエスの洗礼日(1月１９日)まで続きます。 古代から受け継がれている、この期間中に行う習慣があります。

それは将来を占う習慣です。ロシアがキリスト教へ改宗する前にあった習慣だったそうです。 年の移り変わりの真冬の間に、幽霊は特に活動的になると信じられていました。それで彼らに自分の将来について尋ねることができます。 教会は占いを禁止し、占いをすることは罪となります。そのことについて誰も気にしなかったようです。ロシアの文化では神話と宗教は絡み合ってきました。そして、ロシアの人間の心の中に息づいていた迷信の考え方は儀式的で、神秘的な性質がある正教とは平和に共存していました。
また、 イエスの洗礼の祭の日(1月１９日)には、冷たい川の氷水に飛び込んで、占いの罪を洗い落とすことができます。
 そのような入浴の習慣は今でもあります。 ペテルブルグではそのイベントがペトロパヴロフスク要塞の海岸でおこなわれます。昨年、ネヴァ川で1000人が沐浴をしました。その日の気温は-15℃ぐらいでした。

今年の洗礼の沐浴

 3.. 占い　
 驚くべきことですが、占いの習慣は現在でもあります。  特に、若い女性の間では。

  私も若いころ、 友達と集まって将来をみてみました。それは一番簡単な占いでした。

例えば、ワックスを使っての占い。火でワックスを少し溶かします。 そして、冷たい水にこのワックスを注ぎます。そして、少し想像力を働かせて、固まったワックスを見て将来を予見します。

4.賢者の贈り物

今年のクリスマスはロシアにとって特別です。教徒は賢者の贈り物というものを見る機会が受けました。

賢者の贈り物 について何か聞いたことがありますか。  それはイエス·キリストの人生の遺物です。イエスが生まれた夜に、三人の賢者が彼にお辞儀をしに来ました。彼らは、イエスに贈り物をあげました。ゴールドプレート、香、ミルラ。その時から、クリスマスに贈り物をする習慣が起こりました。イエスの聖母マリアは一生その贈り物を保管していました。  

アトス山の修道院( ギリシア)をご存知でしょうか。おそらくそれは、最も有名なキリスト教の修道院であります。アトスの修道院は正教会の修道院生活の世界最大の中心地であります。全数は20の修道院です。現在、賢者の贈り物はアトス山に保存されています。

先日、賢者の贈り物はロシアに到着しました。教徒はその贈り物が癒す力を持っていると信じています。そのため、賢者の贈り物にお辞儀をするために、多くの人が来ています。今は、賢者の贈り物はモスクワにあります。それらを見るのに人々は１０時間の列をつくって並んでいます。彼らは一日中列に並んだにも関わらず、賢者の贈り物を見る時間は、たった２秒だけです。1月14日に賢者の贈り物はモスクワからサンクト・ペテルブルグに来ます。サンクト・ペテルブルグにも公共に興奮が起こると思います。

 ロシアの正教会だけではなく、これは全体としての正統派の世界にとって重要なイベントになりました。

5.  宗教のブーム

子供のころ、開いている教会はほとんどありませんでした。カザン聖堂は、無神論の博物館として営業していました。

聖イサアク大聖堂にはフーコーの振り子が吊り下げられていました。血の上の救世主教会はずっと閉鎖されていて、数十年間足場が組まれていました。   90年代に宗教復興がありました。 現在、宗教ブームが起きています。それは良いか悪いかこの時点で異なる意見があります。


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